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年末大掃除 年神様とご先祖様、お墓のお掃除もお忘れなく

毎年年末になると、多くのご家庭で大掃除をすると思います。家中の埃を払い、気持ちよく新年を迎えたい。誰しもが師走のこの時期に考えることでしょう。

ご自宅は大掃除で綺麗になりましたが、何かお忘れではないでしょうか。そうお墓のお掃除です。秋お彼岸からおよそ3ヶ月。その間、忙しさにかまけてお墓参りに行ってない方も多いと思います。かくいう私もそうなのですが、年末にお墓を掃除する意味を考えます。

年神様をお迎えして祝うお正月

お正月の慣わしで、玄関先に門松を飾ったり、鏡餅をお供えする方も多いと思います。ご存知の方も多いかもしれませんが、このお正月の風習には、ご先祖様と大きく関わりがあります

お正月に飾る鏡餅と門松

お正月に飾る鏡餅と門松

松や竹をまとめ一対で玄関先に飾る門松は、正月飾りとも言われ、青々とした常緑樹である松が基本です。地域ごとに門松の特徴はあるものの、日本全国に広がっている風習です。

ではなぜ、門松を飾るのか。それは、年神様(としがみさま、歳神様とも書く)をお迎えするため、家の前のとまり木として門松を飾るのが由来と云われています。

また、鏡餅は、その年に取れたもち米をつき、御鏡に見立てた円形に整え、年神様に五穀豊穣を感謝するものです。
そしてお正月の料理といえば「おせち」です。おせちもまた年神様へのお供え物であり、その御下がりを我々が食することになります。

年神様はご先祖様

では、年神様とはどんな神様なんでしょうか。お正月には神社やお寺さんに初詣に行かれると思います。それぞれに神さま仏さまがいらっしゃいますが、年神様は定かでありません。

年神様について民俗学者の柳田國男さん(1875-1962年)さんは、著書「先祖の話」で次のように述べられています。

Kunio Yanagita
民俗学者 柳田國男さん

『一つの想像は、この神(年神様)をねんごろに祭れば家が安泰に富み栄え、殊に家督の田や畑が十分にその生命力を発揮するもの、と信じられ、かつその感応を各家庭が実体験していたらしいことで、これほど数多くまた利害の必ずしも一致しない家々のために、一つひとつ庇護・支援を与え得る神といえば「先祖の霊」を外にしては、そうたくさんはあり得なかったろうと思う。』
新訂「先祖の話」より 著者:柳田國男 発行:石文社

ご先祖様こそ、毎年お正月にお招きする年神様なのです。我々は毎年、知らず知らずの内に先祖供養をお正月にやっていることであり、日本人の生活に根ざした風習となっているのです。

年末にはお墓をお掃除しよう

お正月の風習が、年神様とご先祖に由来することが分かってきました。そうなればご先祖様の拠り所であるお墓もお掃除して、気持ちよくお正月を迎えるのが良いと思います。

お正月を気持ちよく迎えるお墓のお掃除

お正月を気持ちよく迎えるお墓のお掃除

お墓が遠方の郷里にあるなど、気軽にお墓の掃除に行けないという方もいらっしゃると思います。お墓でなくてもお仏壇やお写真の額を丁寧に掃除し、年神様をお迎えするのは如何でしょうか。
もちろん、郷里のお墓を身近な霊園に移す改葬も、追々検討されるのも良いと思います。


多くの方が毎年初詣に行かれます。御利益やパワースポットだからといって神社やお寺を選び、参拝するのも良いですが、あなたのためだけに一年を見守ってくれる年神様、ご先祖様を祀っては如何でしょうか。


カテゴリー:お墓と墓石の最新情報   最終更新日:2014年12月1日

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