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太宰治のお墓は尊敬する鴎外と共に<著名・有名人のお墓>

戦前から戦後にかけて、名作を著した作家太宰治先生。教科書にも載る「走れメロス」をはじめ、戦後発表される「斜陽」、「人間失格」などで無頼派と称され時代を席巻するブームを巻き起こしました。

太宰治先生は、多くの作家が居を構える三鷹市に長年住み続けました。入水心中で絶命した玉川上水も三鷹市で、自宅からも近い黄檗宗禅林寺に太宰治先生のお墓があります。

人間失格など名作を著した太宰治のお墓

人間失格など名作を著した太宰治のお墓

太宰治先生のお墓(黄檗宗霊泉山 禅林寺)
住 所 :東京都三鷹市下連雀4-18-20
連 絡 :0422-44-8365
<最寄り駅>
・JR中央線「三鷹駅」より徒歩約10分
<お車で訪問>
・中央自動車道「高井戸インター」から約15分で到着
駐車場(有料)有り。トイレ有り。

破天荒な作家であった太宰治

無頼派と呼ばれ、敗戦後には「斜陽」や「人間失格」など崩壊する権威や退廃する社会を、主人公の内面を通じて描き出す太宰治先生。作品だけでなく太宰先生自身の生き方も破天荒で、興味をそそられる方が今も多くいらっしゃいます。

太宰治 1948年2月ごろ撮影wikipediaより

太宰治 1948年2月ごろ撮影wikipediaより

太宰治(本名:津島修治)
1909年-1948年
青森県北津軽郡金木村の大地主の津島家で、国会議員の父から生まれた太宰先生。高校生の頃から作家を目指し、1930年(昭和5年)東京帝国大学文学部仏文学科に入学します。入学後間もなく井伏鱒二に弟子入りします。心中未遂で田部シメ子を亡くし自殺幇助の疑いをかけられることもありました。
1939年(昭和14年)美知子さんと結婚し、本格的に作家活動に入り、「女生徒」や「走れメロス」などを執筆。


敗戦後日本の激変する社会状況を表現した「斜陽」や「人間失格」を発表する。妻をはじめ愛人たちから多くのインスピレーションを受けたとされ、機微のある女性の心の描写に卓越した表現力があります。1948年6月愛人の山崎富栄さんと玉川上水にて入水心中で亡くなります。享年38。

太宰治が愛した三鷹の地に眠る

1939年(昭和14年)に美知子さんと結婚すると、妻の実家がある山梨県甲府市に居を構えますが、翌年東京の三鷹に転居します。太宰治先生は、この三鷹市に心中するまで住み続け、お墓もまた同じ三鷹市にある禅林寺にあります。

黄檗宗 霊泉山禅林寺の山門(東京都三鷹市)

黄檗宗 霊泉山禅林寺の山門

桜咲く三鷹市・禅林寺の墓所

桜咲く三鷹市・禅林寺の墓所




森鴎外先生と向かい合う太宰治先生の墓

森鴎外先生と向かい合う太宰治先生の墓

森鴎外のお墓 本名の森林太郎と彫刻(三鷹市・禅林寺)

森鴎外のお墓 本名の森林太郎と彫刻




太宰治先生のお墓は、尊敬してやまない文豪・森鴎外先生と同じ禅林寺に建っています。墓所に入ると大きな桜の木があり、右手に森鴎外先生、左手に太宰治先生のお墓が立っています。住宅地に囲まれ本当に静かな墓所で、現在社会から隔絶されたような空気を感じました。

椿の花と太宰治のお墓

椿の花と太宰治のお墓

桜がある墓所に建つ太宰治のお墓

桜がある墓所に建つ太宰治のお墓




昭和24年6月施主津島美知子さんの刻銘

昭和24年6月施主津島美知子さんの刻銘

供花に囲まれる太宰治のお墓

供花に囲まれる太宰治のお墓




1948年(昭和23年)に入水心中し遺体が発見されたのが6月19日です。毎年この日に出版関係者や太宰ファンが「桜桃忌」と呼び、禅林寺で偲ぶ会が行われています。

墓石の棹石裏には、「昭和二十四年六月 施主津島美知子」と刻銘されています。太宰先生の死後、文京区に転居された妻・美知子さんでしたが、太宰先生の生前からの願いにより森鴎外先生が眠る禅林寺にお墓を建てたようです。

太宰治先生の墓所は、静かで緑豊かなお寺さんの寺院霊園でした。様々な霊園を見学して、ご自身やご家族にとって理想的な霊園を探しては如何でしょう。


カテゴリー:お墓と墓石の最新情報   最終更新日:2015年9月9日

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