お墓と墓石のトップ >>  お墓と墓石の最新情報 > 夏目漱石のユニークなお墓<著名・有名人のお墓

夏目漱石のユニークなお墓<著名・有名人のお墓>

明治から大正時代に活躍された文豪、夏目漱石先生のお墓が都立の雑司ヶ谷霊園にあります。サンシャイン60がある池袋駅の東側に位置し、高層ビルが並ぶ都会のオアシスとして親しまれていいるのが雑司ヶ谷霊園です。

緑が色濃く残る都立雑司ヶ谷霊園の横には都電荒川船が走り、下町情緒を感じる地域でもあります。タイムスリップしたような不思議な雰囲気がある雑司ヶ谷霊園、その霊園にある夏目漱石先生のお墓をお参りして来ました。

夏目漱石のお墓(都立雑司ヶ谷霊園)

夏目漱石のお墓(都立雑司ヶ谷霊園)

夏目漱石先生のお墓(東京都立雑司ヶ谷霊園
住 所 :東京都豊島区南池袋4-25-1
<最寄り駅>
・JR池袋駅東口下車徒歩約15分
・JR大塚駅前から都電「都電雑司ヶ谷」下車し徒歩で約5分
<お車で訪問>
・首都高「東池袋インター」から車で約5分で到着
駐車場なし。※近隣の民間駐車場をご利用ください。
トイレ有り。

唯一無二の日本を代表する作家・夏目漱石

処女作「吾輩は猫である」を1905年に発表して以来、「坊ちゃん」「三四郎」「こゝろ」等々、平成のこの世でも夏目漱石先生の作品は愛され、何度も読み返すベストセラーであることに驚かされます。

夏目漱石 1912年9月撮影<a href="https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%8F%E7%9B%AE%E6%BC%B1%E7%9F%B3" target="_blank">wikipedia</a>より

夏目漱石 1912年9月撮影wikipediaより

夏目漱石(本名:夏目金之助)1867年-1916年
江戸牛込馬場横町(現東京都新宿区)に生まれ、帝国大学(後の東京大学)英文科に学びます。
大学時代には俳人の正岡子規と出合い、文学的にも人間的にも強い影響を与え合います。「漱石」の名も正岡子規から譲り受けたものと言われています。
高等師範学校の英語教師になるも肺結核で辞任。その後、「坊ちゃん」の下地となった愛媛県尋常中学校に赴任します。


イギリス留学するも神経衰弱で1902年に帰国します。この頃に執筆活動に専念し、処女作である「吾輩は猫である」を発表、好評を得ます。人気作家になった漱石先生の下には、多くの作家が集まりのちに木曜会と呼ばれる集まりがありました。朝日新聞に入社し、本格的な作家活動に入りますが、度々病魔に襲われます。1915年(大正4年)に度重なる胃潰瘍で倒れ、49歳の若さでこの世を去りました。

唯一無二 夏目漱石のお墓

都立雑司ヶ谷霊園は東京ドーム2個分以上の面積、106,110m²の広さを持つ公営霊園です。そのほぼ中心を走る園内路沿いに夏目漱石先生のお墓があります。日頃から多くの参拝者が訪れているようです。

東京都立雑司ヶ谷霊園の管理事務所

東京都立雑司ヶ谷霊園の管理事務所

夏目漱石のお墓がある都電荒川線「雑司ヶ谷駅」

都電荒川線「雑司ヶ谷駅」




都心のオアシス雑司ヶ谷霊園にある夏目漱石のお墓

雑司ヶ谷霊園にある夏目漱石のお墓

線香立が5つ並ぶ夏目漱石のお墓(都立雑司ヶ谷霊園)

線香立が5つ並ぶ夏目漱石のお墓




堅牢なでユニークな夏目漱石のお墓(都立雑司ヶ谷霊園)

堅牢なでユニークな夏目漱石のお墓

夏目漱石のお墓の刻銘(都立雑司ヶ谷霊園)

夏目漱石のお墓の刻銘




都立雑司ヶ谷霊園を歩くと良く目立つお墓が、漱石先生のお墓です。墓石の背丈も高く、なんと言ってもその形がとてもユニークです。まるで肘掛付き一人用ソファーのようにも見えます。

棹石には、夏目漱石先生の「文献院古道漱石居士」と妻・鏡子「圓明院清操淨鏡大姉」の戒名が刻銘されています。この大胆でユニークな墓石について、漱石先生のお孫さんであるマンガ家でコラムニストの夏目房之介さんはこの様に語っています。

<引用ここから>
雑司が谷の漱石の墓は、巨大な石の椅子のような奇妙な建造物である。十代の頃、漱石の孫ということに強く反発した僕は、この墓にひどく権威的な威嚇を感じてなじめなかった。見下ろされるような気がしたのだ。
– 割愛 –
「菫(すみれ)ほどちいさき人に生まれたし」という句を残した漱石自身も、おそらく生きてこの墓をみたら思いっきり苦い顔をしただろう。もっとふつうの何げない墓がふさわしいと、今も僕は思っている。
<引用ここまで>
有名人お墓お散歩ブック
特別エッセイ「漱石の墓が大きい理由」夏目房之介 から引用
編著者:カジポン・マルコ・残月 大和書房発行より



ふと気がつくと、夏目漱石先生のお墓の近くに猫がいました。漱石先生の代表作である「吾輩は猫である」主人公のように、名もない野良猫かもしれません。

夏目漱石のお墓(都立雑司ヶ谷霊園)

夏目漱石のお墓(都立雑司ヶ谷霊園)

夏目漱石のお墓の近くにいた猫(都立雑司ヶ谷霊園)

夏目漱石のお墓の近くにいた猫



ふとしとた猫との出会い、まさに夏目漱石先生が生きておられた明治や大正時代にタイムスリップした、不思議な感覚を持ちながらお墓参りさせていただきました。

夏目漱石先生のお墓がある雑司が谷霊園は、静かで緑豊かな公営霊園でした。様々な霊園を見学して、ご自身やご家族にとって理想的な霊園を探しては如何でしょう。


カテゴリー:お墓と墓石の最新情報   最終更新日:2015年10月2日

「お墓と墓石の最新情報」の関連記事

小泉八雲のお墓は都心の雑司が谷霊園<著名・有名人のお墓>

供花に囲まれる八雲のお墓(都立雑司ヶ谷霊園)
我が国の文化を理解し、愛してくれる外国人が増加しています。訪日外国人旅行者は史上最高を毎年更新し、政府が目指す年間2,000万人に[...]

芥川龍之介のお墓は文学者が集まる巣鴨<著名・有名人のお墓>

桐紋が刻印された芥川龍之介のお墓(豊島区・慈眼寺)
日本を代表する小説家の一人、芥川龍之介先生。「羅生門」や「鼻」、「蜘蛛の糸」など教科書に採用されたり、今でも読み継がれる名作を世に[...]

太宰治のお墓は尊敬する鴎外と共に<著名・有名人のお墓>

人間失格など名作を著した太宰治のお墓
戦前から戦後にかけて、名作を著した作家太宰治先生。教科書にも載る「走れメロス」をはじめ、戦後発表される「斜陽」、「人間失格」などで[...]

直木賞の直木三十五のお墓<著名・有名人のお墓>

直木三十五のお墓(金沢区・長昌寺)
毎年2回、文学界を騒がせ、読書家の耳目を集めるのが直木賞と芥川賞です。エンタテイメント性の高い作品を選ぶ直木賞と、純文学の新人作家[...]

昭和の歌姫・美空ひばりさんのお墓<著名・有名人のお墓>

美空ひばりさんギャラリー・カフェ十三番地(横浜・上大岡)
今年(2015年)も6月24日、美空ひばりさんの命日を迎えました。横浜の日野公園墓地にあるひばりさんのお墓には、全国からファンが4[...]