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火葬とお墓

現在、日本において火葬の割合が約99.9%以上となっています。(総務省統計局 平成23年度衛生行政報告例より)
いつごろから火葬の習慣が日本に定着したのでしょうか。記録の残っている日本最古の火葬は飛鳥時代(西暦700年)、仏教の法相宗僧侶、道昭さんであるらしいです。仏教の葬祭方法であり、火葬のことを仏教用語で荼毘(だび)に付すと言ったりもします。

土葬から火葬へ ~仏教と都市化~

仏教伝来と共に日本に伝来した火葬ですが、庶民に定着するまでには1300年以上の歳月を要します。

江戸時代の火葬、『日本の礼儀と習慣のスケッチ』より、1867年出版 出典:フリー百科事典 ウィキペディア(Wikipedia)

江戸時代の火葬、『日本の礼儀と習慣のスケッチ』より、1867年出版 出典:フリー百科事典 ウィキペディア(Wikipedia

当時から皇族や貴族や武士など支配階級が中心で、特に仏教の信仰に厚い方々のみに好まれており、大多数の日本人は土葬が一般的でした。
火葬率が大幅に増加するのが明治で、それでも約30%だったと言われています。

続いて火葬率が急激に上昇するのは戦後になってからです。戦後直後は50%前後の火葬率でありましたが、近代化が進むことで住宅が密集し墓地の不足や公衆衛生上の観点から一気上昇し、90年代半ばには火葬率95%をゆうに超えます。

宗教的な理由と共に、日本人固有の清潔意識の高さでこれほど高い火葬率になっているようです。

そしてお墓も都市化の影響を受けています。
お一人のお墓に多くのスペースを必要とする土葬に比べ、火葬ですと骨壷1つに納まりひとつのお墓に一族多数のご遺骨を納めることができます。都市化の進んだ近代日本にとってのお墓のありようは火葬と密接につながっています。


カテゴリー:お墓とは   最終更新日:2013年10月16日

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